甲子園という「夢」

2023年5月2日(火)
阪神甲子園球場
阪神vs.中日戦
始球式をさせていただくことが決定しました!
試合前には阪神甲子園球場外周特設ステージでライブも!
https://hanshintigers.jp/news/topics/info_8642.html

あまりの喜びがTwitterの140文字では収まらないので、
しっかり生きた証を残したいと思い、ここに記します。

メディアの方、もし記事にしていただけたりするならば、
自由に抜粋して使っていただいて大丈夫です。

子供の頃、夏休みの恒例行事はなんだった?
GWの恒例行事は?
河野家は、甲子園に行くことでした。
夏の高校野球と阪神タイガース。

誕生日(5/21)もちょうど交流戦シーズンで、
「江草投手とホークスの対決見たい!」
「鳥谷選手を見たい!」と
福岡ドームに連れて行ってもらっていました。

親族全員、野球好き。
それも尋常じゃなく。
特におばあちゃん。
「体調が悪い」と言いながらも野球の話になると
「〇〇選手は△△高校出身でプロ入ってからは…」
と何時間でも教えてくれました。
私にとって宝物の記憶。

そんな家族の中で育ち、
口ではなくプレーで語る野球選手に憧れ、
私の場合はプレー=歌だと気づき、歌手を志しました。
晴れて歌手になり、インタビューでよく聞かれたのは、
「どこで歌いたいですか?」
でも言えませんでした。
「甲子園です」なんて。

紅白歌合戦より、
どんな素敵なライブハウスより、
そこで自分の歌が響くことを願っていたのに。
どれほど神聖な地か、痛いほど理解していたから。
心の底で「叶えられないだろう」と、思ってしまっていたのです。

実は5年くらい前、一度口にしてみたことがあったけど、
その時は首脳陣(スタッフさん)に注意を受けました。
「遠すぎて恥ずかしいからあまり公言しないほうがいいよ」
私は、反論できませんでした。

確かに当時の私はアニメソング業界を離れ、
野球とコラボするような素晴らしい作品に関われる可能性も下がっていました。
そんな中でソロの歌手として甲子園を目指すなんて、身の程知らずですよね。

だからこそ、2019年、
岩崎優投手の登場曲に『アイキャントライ』が選ばれたときは、
明日息絶えてもいいとさえ思いました。
「甲子園で歌が響く」がこんな形で叶うとは。
マリナーズの喜びようは忘れません。
河野家も歓喜の大パニック。

岩崎優投手、本当にありがとうございます。
今年も使ってくださって、5年目。
大好きな選手のご登場とともに『アイキャントライ』が流れる甲子園、
この感激には慣れず、いまだに毎回涙が出ます。

甲子園で歌を響かせたい。
甲子園で始球式をしたい。
その本当の意味は?
「あの神聖な地で、そうなれるほど、一人前の歌手になりたい」

今回、正真正銘「歌手・河野万里奈」として起用していただけたこと。
たったひとり。
それが本当に重要で、
本当に嬉しいのです。

歌手じゃなきゃいけなかった。
私のすべては歌だから。
それが野球が教えてくれた生き様だから。

私は「夢」という言葉をあまり使いません。
現実と正反対のものだから。叶わないことが前提だから。
よく「目標」と言い換えます。
だけどあえて甲子園のことは「夢」と呼んでいました。

そんな「夢」がマリナーズのおかげでまた一つ、叶います。
「夢」がいつしか「目標」になって、今、叶います。
しっかりと出塁して、一つ一つ進塁して、辿り着いたのです。

夢を見ては 正反対の日常を生き抜いて
必ず辿り着けるよ その時は笑って

『アイキャントライ』

いいパフォーマンスで起用に応えて、
さらにアツい未来を作っていきたいです。

岩崎優投手、
阪神タイガースの皆様、
本当にありがとうございます。
大切な試合の一部として、
阪神ファン・野球ファン(仲間!)に楽しんでいただけるよう、
全力で心をこめて歌い、投げさせていただきます。

おばあちゃん、見ててな!!!

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